
こんにちは。
よもぎ庵鍼灸師の平沼公代です。
鍼灸やよもぎ蒸しは、卵巣子宮への血流改善にとても貢献できるので【よもぎ蒸しは妊活によい】といわれます。「冷えはよくないから、温めるといいんでしょ」といわれるけれど、具体的にどういう仕組みなのかをこの記事では書いていきますね。
裸でマント、蒸気で蒸すというスタイル
「よもぎ蒸しが骨盤内血流を改善」する仕組みの説明には
実は「よもぎ蒸しのスタイルそのもの」が仕組みの説明とも言えます。
★下半身から温め。デリケートゾーンに蒸気を当てる
よもぎ蒸しはデリケートゾーンにほわほわ蒸気をあてます。
温かい蒸気が下半身を包み込むと骨盤内や粘膜周辺の毛細血管がふんわりと広がり血流量がUPします。最短ルートですよね!
よもぎを煮出すスチーム(蒸気)を、皮膚よりも吸収率が高いデリケートゾーンの粘膜から直接浴びます。蒸気に混じった成分が下半身の毛細血管からスッと取り込まれ、骨盤周りの血管を内側からフワッと広げてくれます。
デリケートゾーンという粘膜
デリケートゾーンつまり、膣粘膜などは、通常の皮膚と違って角質層(一番外側のバリア層)が非常に薄く、毛細血管がすぐ下の層までびっしりと張り巡らされています。
そのため、よもぎの有効成分(精油成分や水溶性成分)が、粘膜の細胞の隙間を通って「組織や血管の中に移行しやすい(吸収されやすい)」という特徴があります。
★蒸気であることの良さ
体を温めるということでいうと、よもぎ蒸し以外にもたくさんありますよね。でも、よもぎ蒸し=蒸気で温める良さがあるんです。
蒸気は分子の運動量が高い
気体(水蒸気)の分子は、液体(お湯)や固体(カイロなど)に比べて、分子が激しく動き回り、エネルギー(熱量)をたくさん持っていて熱伝導率が高いです。気体である水蒸気は、分子が激しく動き回り、たくさんの熱エネルギーを持っています
「潜熱(せつねつ)」による驚異的な熱の伝達率
蒸気は肌に触れて水滴に戻りますよね。気体から液体に変わる瞬間「潜熱」という膨大なエネルギーを放出します。これが、お湯に浸かるのとは比べ物にならないほど効率よく、体の深部まで熱を伝える理由なんですよ。
乾燥しない「湿熱」だから深部まで届く
サウナのような乾燥した熱(乾熱)は、体の表面の水分を奪いながら熱します。一方、蒸気は水分を含んだ「湿熱」です。体の芯からじんわり無理なく効率よく深部まで浸透していきます。
これらから「粘膜にあてる蒸気ならではの高い熱伝達率」によって骨盤周りの毛細血管がふんわりと広がり、よもぎの成分や温もりが効率よく吸収されて、血流に乗ってめぐっていく――これが、よもぎ蒸しの利点ですね!
★室温で顔が出て、熱負担が少ない
よもぎ蒸しは「顔が出ているから楽です!」といわれることも多いです。私もサウナは苦手ですがよもぎ蒸しは大丈夫です。この「顔は室温」というのは実は体の負担という点では、やさしい温熱療法がよもぎ蒸しです。
過剰な交感神経の緊張を防ぐ
サウナのように全身で高温の熱い空間に入ると、脳が「大変だ、体温が上がりすぎて危険だ」と身構えて交感神経が一気に緊張モードに入りがちです。血流が一気に上がる爽快感などを生みますが負担はあります。
一方、よもぎ蒸しは「顔や手が外に出て」涼しい環境で守られリラックスしたままでいられるため、全身が温まりながらも、交感神経が暴走せず、副交感神経とのバランスが保たれやすいという特徴があります。
息苦しさがないリラックス
また、サウナ室の熱い空気を吸い込むと、気道や肺が熱のストレスを受け、それも交感神経を刺激する原因になります。よもぎ蒸しは室内の涼しい空気をそのまま呼吸できるため、息苦しさがなく、深い呼吸をキープできます。 深呼吸は副交感神経を優位にする最強のスイッチですから、「リラックスしながら芯から温まる」という理想的な状態を作れます。
顔や手が出ていて、呼吸が楽で、身動きが自由に取れるよもぎ蒸しは、体にとって「安全で心地よい状態」です。交感神経を過剰に刺激しない安心感があるからこそ、緊張がほどけ、骨盤内の毛細血管が安心してふんわりと拡張することができるのです。
ちょっと笑えるスタイル!無理なく続けやすい!
よもぎ蒸しは「頑張って取り組む養生」ではなく、楽に取り組める養生です。
それに、このよもぎ蒸しって、なんだかおもしろいスタイルですよね。「裸でマントを着て下半身を蒸す」ことって、通常はなかなかない。笑える!というのが、私がよもぎ蒸しを気に入ったポイントでもあるんです。
体に良いと言われても、頑張って取り組むのは続かない。特に妊活はストレスとの闘いでもあります。ストレスなく過ごすって、本当に難しい。何しろ妊活の取り組み自体がストレスですしね。
ぜひぜひ、楽しくゆるっと、でも効率の良い骨盤内血流UPの養生法であるよもぎ蒸しを活用してくださいね!




